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無線LANがつながらない⁉今すぐ解決するための方法5選

自宅や職場でスマートフォンやPCがネットに繋がらないと、調べ物や連絡が出来ず作業が遅れイライラの原因になります。
「ネットに繋がらない!!」トラブルには、以下の解決策をぜひお試しください!

1. 無線LANルーターの置く場所を変える

無線LANルーターは、ルーターを中心に全方位に向けて電波を飛ばすため、分厚い壁などがあると、それに遮られその方向に電波が飛びにくくなってしまいます。
最近の無線LANルーターはコンパクトなものも多く、棚などにすっぽりと入るサイズのものが多いですが、棚に置くことで電波が遮られ、結果的にネットに繋がりにくい状態になってしまいますので、注意が必要です。
(棚に隙間があると収まりがいいものをはめ込みたくなる筆者には耳の痛いお話……)

また、無線LANルーターの近くに電波を吸収しやすい物も置かないように気を付けましょう。
電波を吸収してしまう主な物としては以下のとおりです。
・水 ex)水槽、花瓶など
・金属 ex)金属製のラックなど

ご家庭でよくある置き方が、部屋の隅に置くことではないでしょうか?
全方位に向けて電波が飛ばされるルーターを部屋の隅に置くのはもったいないです!
さらに、部屋の隅ですとルーターがある部屋から離れた部屋では、部屋同士の壁が障害物となり、電波が悪くネットの繋がりが悪くなる可能性もあります。
ルーターはなるべく部屋の中心に設置するようにしましょう。

2. 遠くのAPに繋がったままになっている

企業にて複数のAP(アクセスポイント)を導入しているケースも増えてきました。
複数のAPを導入していると端末が移動したときに接続先のAPがより電波の強い物へ切り替わります。
これを、ローミングといいます。

もし無線LANの通信速度が想定より遅く感じたり、移動した際に接続が重くなった場合、離れた場所にあるAPに端末が接続したままの可能性があります。

<対処法>
上記のトラブルが発生した場合、接続に必要な通信速度を引き上げてみましょう。
通信速度を引き上げることで、端末が移動した際にもともと接続していたAPとは接続が切れやすく、より電波の強いAPへの接続がしやすくなります。

3. 高速ローミングのすれ違い

前述のとおり、複数のAPを導入していると、ユーザーが端末をもって移動すると接続先のAPがより電波の強い物へ切り替わります(ローミング)
認証にIEEE802.11Xを使っている場合、APが切り替わる際に認証処理が発生します。そのため、認証処理の間に接続が切れてしまうことがあります。
この事態を防ぐための仕組みが、高速ローミングという仕組みです。

高速ローミングにはいくつかの方式があります。
・PMKSAキャッシュ……APに接続した際に暗号鍵(PMK)をキャッシュしておき、次回すぐに接続するようにする方式
・OKC……無線LANコントローラーを使って暗号鍵(PMK)を共有するため、同じ配下のAPなら認証処理を省くことができる方式
とても便利な高速ローミングですが、うまく動作せず時間がかかったり、通信が一瞬途切れたりといったトラブルが発生したり、そもそも接続ができないケースも発生しています。

<原因>
上記の原因として、認証システムと端末の相性が考えられます。
例えば、AP側は認証処理を省略するのに、端末側は認証を試みようとすることで行き違いが発生するのです。
 
<対処法>
AP側と端末側ですれ違いが起こらないよう、端末がどの高速ローミング規格をサポートしているのかを調べる必要があります。
調べた結果、認証システムの設定を変更することで、接続が改善する可能性があります。

4.ローミングの頻発

前述致しました便利なローミング機能ですが、頻発して通信が途切れたり不安定になってしまうこともあります。
端末は、ローミングをする直前に周囲のAPをスキャンします。その間はAPに接続されず、通信ができません。

<対処法>
※インテルの無線LANチップを搭載したWindows端末に限った対処法です。
「ローミングの積極性」の設定を変更してみましょう。
ローミングの積極性は「最低」~「最高」までの5段階で設定が可能です。
「最低」や「中低」に設定すると、APの電波がかなり弱くなるまで周囲のAPスキャンが始まりません。
ローミングの頻度も下がるので、ローミングの頻発によって通信が切れることは減りますが、ローミングがされにくくなることで
端末が移動しても遠くのAPに繋がったままになる可能性もあります。

◎ローミングの積極性の設定ができない端末について
・iOS端末(iPhoneなど)……必ずローミングをする仕様になっているため、ローミングが頻発しないようなAPの配置などを試みる。

5. バンドステアリング機能

バンドステアリング機能とは、2.4GHz帯と5GHz帯のうち適切な周波数帯を選んで接続する機能のことです。
基本的には5GHz帯のチャネルに接続するように動作する便利な機能なのですが、時々通信が遅くなったり、接続が切れたりしてしまう原因になってしまうこともあります。

その前に、2.4GHz帯と5GHz帯の違いについて少しご説明。
2.4GHz帯と5GHz帯の違いは、「通信性能」と「安定性」です。

2.4GHz帯……周波数が低く、電波が遠方まで届きやすい。壁や床などの障害物にも強いため、隣の部屋や会場の部屋にも電波を届けることが可能。2.4GHz帯はWi-Fiだけでなく家電やBluetoothなど他の機器も利用する周波数帯なので干渉されやすい。
5GHz帯……Wi-Fi専用の電波。他の家電の電波と干渉せず安定的に通信が可能。壁などの障害には弱い。

上記のように、環境に合わせて周波数帯を切り替える必要があります。
しかし、バンドステアリング機能により2.4GHz帯を使いたい環境下にもかかわらず、無理やり5GHz帯に接続させられ、低速通信になってしまうトラブルが発生するのです。

<対処法>
・ハンドステアリング機能をオフにする。
・APを増やす。

改善はされましたか?

いかがでしたか?
今回は対処法を5つご紹介させて頂きました。
これらの対処法はほんの一部です。
上記の対処法で解決できなかった場合も、必ず原因はありますので諦めずに「切り分け」をし原因を見つけてみてくださいね。
(筆者も切り分けがとても苦手で、いつも悪戦苦闘しております……)

また次回の記事もお楽しみに!

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