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PaaSとIaaSの違い、説明できますか?
近年、普及率が上がっている『クラウドサービス』。
名前は聞いたことあるし、興味もあるけれど、正直なところよく分からないし、ネット上に転がっている長文も読む気に慣れず挫折してしまう……という方も少なくないのではないでしょうか?
この記事では、「PaaS」「IaaS」の違いについて、「PaaS、IaaSって初耳だよ、訳わかんない!」という方向けに、非常にざっくりな説明でご案内していきます!
クラウドサービスとは
クラウドサービスとは、離れた場所で動くコンピュータを、インターネット経由で利用するサービスのことをまとめて呼びます。
iPhoneユーザーの方なら「iCloud」、他にも「Googleドライブ」などを使って、写真を端末とは別の場所に保存したことのある人は多いのではないでしょうか。このサービスもクラウドサービスの一つなのです。
クラウドサービスのメリット
・コストの最適化
・導入ハードルが低い
・テレワーク業務との相性が良い
クラウドサービスのデメリット
・サービスが停止すると復旧されるまで利用できない
・オンプレミスに比べカスタマイズ性が低い
クラウドサーバとは
クラウドサーバとは、一般的にクラウド上にある仮想サーバのことを指します。
オンライン環境とアカウントさえあれば、場所を選ばずにいつでもサーバにアクセスが可能です。
某ウイルスの感染拡大により、在宅勤務が増えた今、導入・検討を進めている企業も多いのではないでしょうか。
そんなクラウドサーバ。PaaSとIaaSと呼ばれる2タイプがあります。
PaaSとは?
PaaSとは、「Platform as a service 」の略称であり、「サービスとしてのプラットフォーム」という意味です。
読み方は「パース」が一般的です。
アプリケーションを実行するためのプラットフォームをインターネットを介して提供します。
アプリケーションの開発前段階で必要な開発プラットフォーム環境の準備を大幅に省略でき、アプリケーション開発後のプラットフォーム環境のメンテナンスにかかるコストを削減できます。
【メリット】
・オンラインサーバーで常に最適な開発環境が利用できるため、開発環境の整備が不要
⇒オンプレミスと違い、機器の導入や面倒な初期設定が不要。すべてオンラインで完結します。
・コストの削減
⇒機器の導入や、環境整備が不要になる為、購入コストや人件費が大幅に削減できる可能性があります。
【デメリット】
・IaaS(後述)に比べて、自由度が低い
・セキュリティ対策に注意が必要
⇒カスタマイズに自由が利く分、セキュリティ面も自身で構築する必要があります。
★こんな人(企業)にピッタリ!
・SaaSのサービスだけでは融通が利かず不便さを感じている。
・カスタマイズをしたいが開発環境から作成するのは難しい。
PaaSのサービス例
AWS(Amazon)
国内シェアNo.1!
APIが充実しているため、運用管理がしやすいのが特徴です。
Microsoft Azure(Microsoft)
Microsoft製品・サービスであるActive DirectoryやOffice365との連携が容易です。
Google Cloud(Google)
AIやBigQueryを用いたビックデータ分析を利用可能です。
Googleが提供しているサービスとの連携が容易なのも特徴です。
IaaSとは?
IaaSとは、「Infrastructure as a service」の略称であり、「サービスとしてのインフラ」という意味です。
「イアース」や「アイアース」と呼ばれることが一般的です。
クラウドコンピューティングのうちの1つで、仮想化技術を利用してハードウェアリソース(CPU/メモリ/ストレージ)などのデジタルインフラをインターネット経由でオンデマンドで提供するサービスです。
【メリット】
・環境構築のコストや手間を軽減できる
・環境の複製や配布が簡単にできる
・インフラ設計や管理が不要である
【デメリット】
・取扱いに専門知識やスキルが要求される
⇒インフラの保守や運用以外はすべて利用する側の責任となります。
・不正アクセス等のセキュリティ対策が必要
・自社で運用・管理する必要がある
⇒メリットで挙げたコストの削減が、結果的に運用・管理のコストが増えることになり、
コスト削減のために導入したはずが、逆に高コストになる可能性もあります。
★こんな人(企業)にピッタリ!
・インフラ以外はすべて自分(自社)で構築したい。
・PaaSのカスタマイズ性では足りない。
IaaSのサービス例
Google Compute Engine(Google)
Google Cloudで提供されている仮想マシン。
Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon)
EC2とも呼ばれていますね。AWSで利用できるシステムの一つです。
終わりに・・・
今回はPaaSとIaaSについて、記事を書かせて頂きました!
PaaSとIaaS、ひいてはクラウドサービスというコンテンツについては、掘れば掘るほど沼にはまるといいますか・・・。
とても記事一枚では収まらない膨大な情報があり、日々勉強の毎日です。
PaaS、IaaSについて、皆さんの取っ掛かりのひとつになれましたら幸いでございます!